AdobeのIllustrator(アドビのイラストレーター)こと、通称イラレをご利用中の皆さま、こんにちは!
筆者もイラレが大好きで、大学生の頃からイラレを使用して冊子を制作したり、ポスターをデザインしたりするのが大好きでした。
今回はそんな『イラレの互換性』についてのお話です。
筆者が大学生の頃はCSでしたが、社会に出てみるとイラレの8を使用している会社さんも結構ありました。
現在は、クリエイティブクラウドのCCが出ていますね。
筆者もCCを使用しておりますが、会社さんによってはいまだにイラレの8を活用されているところもあるため、完成したデータを作り直しする必要がある場合もございます。
今回はそんな互換性についての内容をお話ししてまいりたいと思います。
イラストレーター保存の際、互換性に問題があるかどうかを調べる方法とは!?
イラストレーターで何かデータを作成した際に、最新バージョンで保存できれば問題ないのですが、例えば「イラレのCS2で保存したデータが欲しい」などと、バージョン指定をクライアントにされる場合もあります。
その際、ご自身で使用しているイラレの最新バージョンと、先方指定のバージョンとの間に、どの様な互換性の問題があるのかを把握しておく必要がありますよね。
ここでは、最も簡単な確認の方法をお伝えしたいと思います。
イラレデータを保存する際に、出てくる保存画面で『保存』ボタンを押した次に出てくる『Illustrator オプション』というダイアログボックスを見れば、すぐに分かるのです。
まず、『Illustrator オプション ダイアログボックス』の一番上に、バージョンという項目がありますね。
そこのプルダウンメニューで、旧バージョンのイラレを選択すると、最下部あたりの『警告』というメニューに、旧バージョンで保存するが故に互換性がないために起こりうる事案を警告してくれます。
例えば、「以前の形式で保存すると、テキストレイアウトが一部変更される場合や、次に開いた時、編集機能の一部が使用できなくなる場合があります。」などの文言です。
また、警告のメッセージ欄は高さが低いのですが、見えないところにも警告メッセージが隠れている場合もありますので、必ず最下部までスクロールして確認する様にしましょう。
データを保存する際は、この様な警告メッセージを参考にしてみると、互換性に関してどの様な問題があるのかを知っておくことができますね。
イラストレーターのバージョンによる出来る効果と出来ない効果とは!?
イラストレーターは、1987年に曲線を自由に描けるツールとして世の中を震撼させました。そこから、現在のCCまで続いているのですが、まだ多くの方が使用されているイラレのバージョン8あたりから代表的なバージョンの効果について見ていきましょう。
【イラストレーター Ver.8.0】
それまで、PCで作業している状態での見た目と、プリントアウトした際の見た目が一致しない様な環境で、作業を強いられていたものが、8.0になって、美しく統一される様になってきた画期的なバージョン。
ただし、ここではまだ透明効果がなく、フォトショップと連動させながら、効果をイラレ上に反映していました。
【イラストレーター Ver.9.0】
透明&アピアランス効果の実現!
イラレ史上初となる『効果』という項目が入ってきたのがこの9.0です。
煩わしかったフォトショップとの連携作業からも解放されることも多くなり、作業効率が大幅に上がったとも言えますね。
【イラストレーター Ver.10.0】
Mac OS 9 とOS Xのどちらでも利用できる様に対応しているアプリケーションです。OS X 上で、クラシック環境を立ち上げて作業していたこともあった、今となっては本当に懐かしいバージョンですね。
【イラストレーター Ver.CS2】
CSでシリアルナンバーによる管理も始まり、またライブトレース機能が入ってきたため、手作業で細々と行っていたトレース作業が簡単に自動化でできる様になりました。
【イラストレーター Ver.CS4】
ここで初めて複数アートボード&タブウインドウが使用できる様になります。これ以前の形式で保存する際は注意が必要ですね。
【イラストレーター Ver.CS6】
クリエイティブクラウドサービスが始まる。塗りと線の、線にもグラデーション効果がつけられる様になりました。わざわざ『パスのアウトライン化』をせずとも効果をつけられる便利な機能ですね。
そして、この後、今のCCへと移行することになります。
イラストレーターの互換性に関するまとめ
いかがでしたか?
イラストレーターの歴代のバージョンを知ることで、今使用しているCCからダウングレード保存する際にどの様な点に気をつけないといけないかが見えてきますね。
普段の操作では、つい「あ〜この機能できないのか!」とほんの少しイラっとくる現状も、歴代の「この時代はこれが画期的だったのかー!」と苦労を知ることで、若干ほっこりとした気持ちにもなるかもしれませんね。
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